新年度も二か月近くが過ぎ、新しい学年に慣れてきた頃でしょうか。
今週は慶應義塾幼稚舎の新3年生と鳥の授業を行ってきました。
とても晴れた午後に杉並区の阿佐ヶ谷動物病院から、西井丈博院長と中村裕美看護師長に
今回も来ていただきました。
人間と鳥との歴史、現代でいう電話の役割を昔々に努めてくれた伝書鳩のお話や、
釣り糸が絡まってしまった鳥や、矢の刺さった鳥など、人間の行為により傷ついてしまった
鳥たちのことをみんなで考えました。生徒さんたちが集中して話を聞いてくれていたのが
後ろからでもわかり、とても頼もしく思いました。
そして講義のあとは実際に鳥さんたちに触れてもらいました。体験してもらうことにより、
いっそう講義の内容も生きてくるのではないかと思い、我々はこの授業を組み立てています。
動物病院で飼ってくださっている文鳥の”さくら”と”だいふく”ちゃんの兄妹と、
けがをしてもう飛び立てないところを保護されたスズメの”ちゅん子”ちゃんが暑い中、
子どもたちと触れ合ってくれました。
鳥のまばたきについての生徒さんからの質問に優しく西井先生が答えてくれました。
そして、今回は鳥の絵コンテストを行い、みんな実際に見た鳥や映像の鳥をモチーフに
素晴らしい筆の進みでした。生徒さんたちの創作のエネルギーと個性に感動しつつ、
もし楽しんでもらえたなら、この授業がこれからも動物と優しく共生ができるきっかけの
一つになってくれると幸いです。